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中村司直伝!「新規事業立ち上げの極意」

中村司直伝!「新規事業立ち上げの極意」

どうも、中村司です!

今回は、「新規事業立ち上げの極意」についてお話ししていきます。

仮に今の事業が上手くいっていたとしても、1つの収益だけに頼っていると何かの際に大打撃を受けてしまう可能性があるので、生き残っていくためには複数の柱を立てておくことが必要です。

ビジネスで生き残っていくためには、新規事業立ち上げが必須となっていて、最近では5社に1社が新規事業に取り組んでいると言われていますので、ぜひ最後まで読んで新規事業について考えてみてくださいね。

「良いアイデアを泥臭くやり切れるか」が勝負の分かれ目

新規事業の成功の鍵となるのは、「良いアイデアを出すこと」とそれを想定外の困難は必ず起こるということを前提に「泥臭くやりぬき、形にしていくこと」です。

第一段階として良さそうなアイデアを抽出し、第二段階(実行段階) で、そのアイデアを予想外の失敗や問題への対処をしながら、より具体的な事業に昇華させていくことが必要です。

新規事業のアイデアを考える時には、当たり前のことではありますが、「参入する業界を決めて→その業界での戦略を考える」ということが必要です。

「新規事業立ち上げの極意」

それでは、「新規事業立ち上げ」の3ステップについてお話ししていきます。

1.狙い目の業界を探す
2.業界の常識を打ち破る
3.自社の資産を最大限活用する

1.狙い目の業界を探す

まずは狙い目の業界を探す方法についてです。

参入すべき業界の条件についてよく言われるのが、「自分が情熱をもっているためどんな困難に直面してでも取り組むことができ、ブルーオーシャンで利益があがる」というものです。

 

・・・これを聞いて、どう感じますか?

別に間違っていません。実に正論です。

でも、よく考えてみると、さすがにそんな理想的な市場はなかなか見つからないですよね。

仮にあったとしても、すぐに広まってレッドオーシャンに変わってしまうのも時間の問題です。

 

そこで必要なのが、「成功する要因を把握して、その転換点を嗅ぎ分ける」ということです。

その「成功する要因」は、その業界で成功 している企業の強みやその発揮の仕方を分析し たり、商品購入の際に重視する点などについて顧客の声を聞くことで把握することができます。

 

そして、大切なポイントが、その「成功の要因」は時代とともに変化するということです。

例えば、携帯電話業界の「成功の要因」は、通信速度や電波の届く範囲といった要素から、ブランドの知名度や端末のデザイン性などにシフトしましたよね。

そして、その「成功の要因」の転換点では、成功企業の興亡が起こる傾向にあります。

あなたが新規事業を立ち上げるなら、この転換期が狙い目です。

「成功の要因」の転換期をみつける!

では、どうやって「成功の要因」が転換しようとしている業界を見つけるのか?

ということですが、「成功の要因」が転換する時というのは、顧客が現状のサー ビスに不満を抱いた時、ということを覚えておいてください。

例えば、業界の都合や間違った常識がボトルネックになって、顧客価値の底上げを阻んでいる業界などは狙い目です。

 

「この業界のココ、何かおかしいな…」と感じる違和感があれば、それはもしかしたら転換期のポイントかもしれません。

普段からいろんな業界を見て、転換期になり得るポイントがないか探してみましょう。

2.業界の常識を打ち破る

では次に、参入すると決めた業界でどう戦って いくかについて考えてみましょう。

「成功の要因」の転換についていかなければならないあなたにとって、新たな「成功の要因」を満たすには既存の企業と同じことをやっていてはいけません。

つまり、まず業界の常識を知り、それを打ち破らなければならないのです。

 

ところで、マーケティングミックスという言葉を耳にしたことはありますか?

商品(Product)・価格(Price)・流通 (Place)・プロモーション(Promotion)の4Pを上手く組み合わせることの重要性などを説いた理論です。

このことを少し違う視点から見ると、これらの要素についてそれぞれ業界の常識を分析し、それらを覆していくことが新規事業参入企業にとって成功の糸口となるということを意味しています。

さらに、対象とする相手(年齢層や 職業、居住地などを変える)という要素を4Pに加え、計5つの要素に分けて業界の常識を考察して覆すことが有効であると私は考えています。

3.自社が既に持っている資産を活用せよ!

突然ですが、もしあなたが飲食店の大手チェー ンの経営者だとして、全く畑違いの介護サービスに新規事業として進出することになったと想像してみて下さい。

あなたなら介護サービスを提供する競合他社に、どのように差別化をはかり新規事業を軌道にのせますか?

 

実はこれは実際にワタミが行った新規事業展開なのですが、ここでワタミは飲食業界で培ったノウハウと人材をフル活用しました。

丁寧な接客文化が染み付いている飲食業界の優秀な人材を介護サービスの現場に移動させ、 各施設の経営を任せて、作り置きの冷たい食事をやめ、栄養価の高く柔らかい食材を使った 料理を提供したのです。

このように、自社の強みを使って業界の常識を覆してきた企業はたくさんあります。

自社の強みの見つけ方

そして、その強みの洗い出し作業の時、自社への問いかけるべきは、、、

「我々が今まで、時間・お金・情熱をかけてやってきたことはなんだろう」

これに尽きます。

 

この視点でとにかく客観的な分析を徹底してください。

この問いかけによって出てきた答えが、あなたがこれから新しい業界で戦っていくのに非常に有効な武器になります。

すぐに思いつかないという方も、必ず見つかると思いますので、折に触れて自問してみてくださいね。

まとめ

今回は、「新規事業立ち上げの極意」についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

新しい事業にチャレンジする際には、

1.狙い目の業界を探す
2.業界の常識を打ち破る
3.自社の資産を最大限活用する

の3つを意識して、業界の選定と戦い方を考えてみてください。

中村司 講演

 

中村司(なかむら つかさ)

 

グループ企業50億円以上のオーナー
マーケティングコンサルタント&プロデューサー

 

「専門家を成功に導く専門家」として、ホームページの立ち上げから集客、仕組みづくりまで包括的なアドバイスを行う。論より結果。売上に繋がる実践ベースのダイレクトコンサルティングが特徴。

 

質の高い「本物の商品を世の中に広める事」を信条とし、マーケティング力がないために埋もれている商品、サービスを支援している。現在、自身が保有する複数の事業の海外進出のためシンガポール在住。

 

座右の銘は「マーケティングは人生を変える」

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