どうも、中村司です。
最近は、「好きなことで起業する」という風潮も強く、好きなことで稼げたという本や雑誌、ネットの記事も多く、あなたもよく目にするのではないでしょうか。
今回は、いま流行りの「好きなことで起業する」ということについて、僕の考えをお話ししていきたいと思います。
「好きなことで起業したい」と考えている方はぜひ読んでみてください。
「商品ありき」で事業をスタートさせたら…
僕はマーケティングをメインにビジネスを組み立てているので、「好きなことで起業する」と言うことに関してもマーケティングを軸に考えてみたいと思います。
「好きなことで起業する」というのは、
- まず商品があって、
- 誰にどうやって売ろうか考える
ということです。
確かに、自分の好きなことを商品にして売れたら気持ちいいですし、それで上手くいってしまう人もいます。
本や雑誌では、そのように上手くいった人たちが声高に「好きなことで稼ぐといいですよ!」ということを広めるわけですが、実際の現場を見ると「好きなこと」の多くはなかなか売れないのが現状です。
売れない理由としては、
- お客さんはその商品を求めていない
- 同じような商品を売ろうとしているライバルが多い
- 欲しがっているお客さんを探し出せない
- 流行が終わっている
など様々ですが、実は「お客さんが求めていない」というのが特に大きな理由だと思います。
好きなこととはいえ、商品やサービスを作るのにも時間やお金、労力がかかります。その商品が売れなかった場合、起業してすぐに大きな痛手を負ってしまうことになり得るのです。
「お客さんの求めているもの」から商品を作る
一方、お客さんの求めるものを確認してから、商品やサービスを作れたらどうでしょう?
すでに売れることが分かっているので、最短で商品作りを進められ、リリースしてから売れるまでのスピードも圧倒的に早くなりますよね。
「最高に良いものを作ろう」という職人的な思考ではなく、「売れるものを作ろう(扱おう)」という商人的な発想が、ビジネスには必要だと思います。
マーケティングを先にすれば…
起業して失敗する典型的な例として、定年後に退職金でカフェを開いて赤字続きになってしまう、というものがありますが、これも先に地域のお客さんが求めているものを確認していれば、回避できた失敗です。
初めに商品やサービスを作るのではなくマーケティングを先にすれば、小さく試していって少ない資金で何度もチャレンジすることができます。
何度も何度も試して、お客さんの反応が取れた時に初めてアクセルを踏めば、最小のコストで最大の成果を得ることができます。
すべての社長にマーケティングが必要な理由
僕は、社長は全員マーケティングを学ぶべきだと思っています。
なぜなら…
- 会社は儲からなければ意味がない
- お客さんが来なければ何も始まらない
- 商品には終わり(寿命)があるが、マーケティングは普遍である
と考えているからです。
社長は、自分の作りたい商品ではなく、お客さんの求めている商品を世に出していくべきです。
社長の仕事はマーケティングが頂点にあり、それ以外の仕事は全部付属だと思うくらいが良いと思います。
まとめ
今回は「好きなことで起業する」ということについて、僕の考えをお話しさせていただきましたが、いかがでしたか?
好きなことで起業にして上手くいくのは、本当にラッキーなことです。好きなことと市場がマッチしていて、なおかつ時代にも合っていないといけないので、成功する人は1~3%くらいになってしまうと思います。
もし「こんなビジネスやってみたい!」と思ったら、「そういえば、中村司がマーケティングが先…と言っていたな」と思い出して、まずはマーケティングから始めてみてください。